• URLをコピーしました!

著者:中谷宇吉郎

ゆき - なかや うきちろう

文字数:75,864 底本発行年:1938
著者リスト:
著者中谷 宇吉郎
底本:
親本:
0
0
0


序章-章なし

「第1図版」のキャプション付きの図第1図版

[#改ページ]

「第2図版」のキャプション付きの図第2図版

[#改ページ]

「第3図版」のキャプション付きの図第3図版

[#改ページ]

「第4図版」のキャプション付きの図第4図版

[#改ページ]

「第5図版」のキャプション付きの図第5図版

[#改ページ]

「第6図版」のキャプション付きの図第6図版

[#改ページ]

「第7図版」のキャプション付きの図第7図版

[#改ページ]

「第8図版」のキャプション付きの図第8図版

[#改ページ]

「第9図版」のキャプション付きの図第9図版

[#改ページ]

「第10図版」のキャプション付きの図10図版

[#改ページ]

「第11図版」のキャプション付きの図11図版

[#改ページ]

「第12図版」のキャプション付きの図12図版

[#改ページ]

この本は雪の結晶について私が北海道で行った研究の経過及びその結果をなるべく分りやすく書いたものである。 勿論もちろん専門の学者の人に読んでもらうつもりは毛頭ないので、ただ自然の色々な現象について正当な理解を持ちたいと思っておられる人々に、少しでも自然現象に対する興味を喚起する機縁になれば有難いと思って書いたものである。 雪といっても問題の範囲が広いので、その中で私が主として調べたのは、雪の結晶についてである。 したがって雪に関する色々な問題、例えば雪崩なだれとか、スキーと雪との関係とかいう風な話はこの本の中には出て来ない。 主な話はこの本の第三話、「北海道における雪の研究の話」及び第四話、「雪を作る話」の中に収められているのであるが、自然科学に対して別に関係のない読者のために第二話を挿入した。 そういう人々のためにこの本を書いたので、雪は水蒸気が凍ったものであるというような分り切ったことまで説明したのである。

北海道における研究の外に、この数年来、私は新庄しんじょうにある農林省の積雪地方農村経済調査所の仕事に少しばかり関係が出来て、其処そこで雪害の実状を見聞しているうちに、雪と人生との間の深い交渉に驚かされたのである。 そして色々気の付いたことを第一話「雪と人生」の中に述べることにした。 しかしこの方は結晶の話とちがって私の本当の専門ではないので、大抵は受売りの話である。

この本を書く前に実は、色々な雑誌や新聞に雪の話を時々書いたので、それらの記事の一部が重複してこの本の中へ出て来ていることがある点を御断りする。 本当の所はこの本を作るに当って、小林勇氏が大変力瘤ちからこぶを入れてくれて、私の前の雪の記事の中から適当なものを取り出してくれたり、それから色々な雪のふるい文献とか新しい雪国生活の記録とかを持ち出してくれたりしたので、本書の一部は小林氏との共著といってよい位色々助力を惜しまれなかったのである。 ここに銘記してその厚意に深く感謝する。 また雪華の研究史については、加納一郎氏著『氷と雪』に拠るところが多かった。 併せて感謝の意を表する次第である。

序章-章なし
━ おわり ━  小説TOPに戻る
0
0
0
読み込み中...
ブックマーク系
サイトメニュー
シェア・ブックマーク
シェア

雪 - 情報

ゆき

文字数 75,864文字

著者リスト:

底本

親本

青空情報


底本:「雪」岩波文庫、岩波書店
   1994(平成6)年10月17日第1刷発行
   2008(平成20)年12月5日第13刷発行
底本の親本:「雪」岩波新書、岩波書店
   1938(昭和13)年11月20日
初出:「雪」岩波新書、岩波書店
   1938(昭和13)年11月20日
※写真は底本から、図版は底本の親本からとりました。
入力:川山隆
校正:門田裕志
2012年12月14日作成
2013年1月8日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

青空文庫:

小説内ジャンプ
コントロール
設定
しおり
おすすめ書式
ページ送り
改行
文字サイズ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!