地名の研究
著者:柳田國男
ちめいのけんきゅう - やなぎた くにお
文字数:175,007 底本発行年:1947
自序
始めて自分が日本の地名を問題にしたのは、この本の中にもある
我々の仲間では、問題解決の主要なる動力のいつでも外にあることを認めている。
いかに不退の熱心をもってじっと一つの不審を見つめていようとも、いまだ時到らずして依拠すべき若干の事実が見つからない限りは、その疑惑はなお永く続かなければならぬのである。
各人の刻苦の効を奏する
地名は数千年来の日本国民が、必要に応じておいおいにかつ徐々に制定したものである。
その趣意動機の千差万別であるべきことは始めから誰にでも
昭和十年十二月
[#改ページ]
地名の話
一
三年ばかり前のことであった。
山上氏の手紙の中に、確か
自序
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地名の研究 - 情報
青空情報
底本:「柳田國男全集20」ちくま文庫、筑摩書房
1990(平成2)年7月31日第1刷発行
底本の親本:「柳田國男先生著作集 第二冊 地名の研究」実業之日本社
1947(昭和22)年10月15日発行
初出:地名の話「地学雑誌 第二四年第二八六号〜第二八八号」東京地学協会
1912(大正元)年10月15日、11月15日、12月15日
地名と地理「地理学評論 第八巻第五号〜第六号」古今書院
1932(昭和7)年5月1日、6月1日
地名と歴史「愛知教育 第五五九号」愛知県教育会
1934(昭和9)年7月1日
地名考説 一〜四、一九後半、三一後半「民族」民族発行所
1926(大正15)年5月〜1927(昭和2)年3月
地名考説 五〜一八、一九前半、二〇〜二二、二五〜二八、三一前半「歴史地理」三省堂書店
1910(明治43)年2月〜1912(明治45)年8月
地名考説 四五〜四八「土俗と伝説」文武堂書店
1918(大正7年)8月〜1919(大正8)年1月
地名考説 五五「考古学雑誌」聚精堂
1911(明治44)年5月15日
地名考説 二三〜二四、二九、三〇、三二〜四四、四九〜五四「郷土研究」郷土研究社
1913(大正2)年3月〜1917(大正6)年3月
※「境界」と「境堺」、「当字」と「宛字」、「当てる」と「宛てる」の混在は、底本通りです。
※「地名と地理」の初出時の表題は「地名の話」です。
※図は、「地名の研究」古今書院、1936(昭和11)年1月18日発行、1939(昭和14)年8月20日訂正5版からとりました。
入力:砂場清隆
校正:北川松生
2019年7月30日作成
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青空文庫:地名の研究