チベット旅行記
著者:河口慧海
チベットりょこうき - かわぐち えかい
文字数:306,149 底本発行年:1904
序
チベットは厳重なる鎖国なり。
世人呼んで世界の秘密国と言う。
その果たして
されど、余にも耳目の明ありて専門の宗教上以外、社会学上に、経済学上に、あるいは人類に無上の教訓を与うる歴史の上において、その幼稚なる工芸中別に一真理を
チベットは仏教国なり。
チベットより仏教を除去せば、ただ荒廃せる国土と、
明治三十七年三月上澣河口慧海誌す
[#改丁]
第一回 入蔵決心の次第
チベット探検の動機
しかしその
原書の存在地
入蔵を思い立った原因
ただこの際自分の父母なり同胞なり他の
決心の理由
よりて我ら仏教僧侶は戒法を持つことが資本である、旅行費である、通行券である。
序
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チベット旅行記 - 情報
青空情報
底本:「チベット旅行記(一)」講談社学術文庫、講談社
1978(昭和53)年6月10日第1刷発行
2007(平成19)年12月3日第43刷発行
「チベット旅行記(二)」講談社学術文庫、講談社
1978(昭和53)年7月10日第1刷発行
2008(平成20)年4月18日第41刷発行
「チベット旅行記(三)」講談社学術文庫、講談社
1978(昭和53)年8月10日第1刷発行
2008(平成20)年6月20日第37刷発行
「チベット旅行記(四)」講談社学術文庫、講談社
1978(昭和53)年9月10日第1刷発行
2008(平成20)年5月20日第35刷発行
「チベット旅行記(五)」講談社学術文庫、講談社
1978(昭和53)年10月10日第1刷発行
2007(平成19)年8月20日第33刷発行
底本の親本:「西蔵旅行記上卷」博文館
1904(明治37)年3月23日発行
「西蔵旅行記下卷」博文館
1904(明治37)年5月14日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
※山喜房仏書林から出版された改版で「著者は初版の誤植や誤謬ある部分を自ら訂正し」たとあり、底本の凡例で「山喜房版で訂正、加筆された部分で、その方が意味のよくわかるものは〔 〕を付して併記または挿入した。」とあるので底本通り入力しました。
※底本の凡例で「底本の表記と、英訳本または現地名と異なるものは、*印を付し、文節末に英訳本の綴字、( )内に現地名を示した。」とあるので、この部分は入力していません。
※大見出し「第一回 入蔵決心の次第」には、底本では、「入蔵(にゅうぞう)」とルビが付いています。
※窓見出し「感情問題」で分割された注記に亀甲括弧を補い、「…決まる〕」、「〔事が多い、…」としました。
※底本の親本に無署名で掲載されている挿絵を、同梱しました。
入力:川山隆
校正:仙酔ゑびす
2011年8月31日作成
2012年5月7日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
青空文庫:チベット旅行記