懐中時計
著者:夢野久作
かいちゅうどけい - つちはら こうさく
文字数:181 底本発行年:1970
底本:
夢野久作全集7
0
0
0
序章-章なし
懐中時計が箪笥の向う側へ落ちて一人でチクタクと動いておりました。
鼠が見つけて笑いました。
「馬鹿だなあ。 誰も見る者はないのに、何だって動いているんだえ」
「人の見ない時でも動いているから、いつ見られても役に立つのさ」
と懐中時計は答えました。
「人の見ない時だけか、又は人が見ている時だけに働いているものはどちらも泥棒だよ」
鼠は恥かしくなってコソコソと逃げて行きました。
序章-章なし
━ おわり ━
小説TOPに戻る
0
0
0
読み込み中...
章
0%
読了率
0%
フォント:サイズ
style
行間
段落後の余白
段落字下げ
ふりがな
サイズ
50%
改行:行で改行
改行後の余白
に移動し設定を表示。
行リーダー:文字方向
リーダー:幅 70%
高さ 90%
行数:
1行
ページ送り
ユーザー設定:
(書式設定等)
ブックマーク系
サイトメニュー
シェア・ブックマーク
シェア
懐中時計 - 情報
小説内ジャンプ
コントロール
設定
しおり
フッター表示
おすすめ書式
ページ送り
改行
文字サイズ