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積木の町

著者:スチーブンスン

つみきのまち

文字数:277 底本発行年:1978
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序章-章なし

積木で何でも造られる。

お城や宮殿、寺、波止場。

外では雨が降つてても

お家で私は積木する。

敷布は海でソファは山、

私はそこに町たてよう。

お寺や水車や宮殿や、

そして波止場や舩までも。

柱や壁のでかいやつ、

屋根には塔もおつたてよう。

階段などもつけてやらう。

そこには私の舩が来る。

波止場につく舩、沖の舩、

きけば水夫の歌の声。

ほうら階段おりて来る、

おくりもの持つ王様が。

もう飽いちやつた、もう止さう。

がらんと町はこはれちやふ。

積木はごちやごちやしてしまふ。

もうあの町は何もない。

けれど、あの町まだ見える。

お寺や宮殿、舩、水夫。

私が大人になつたつて、

私はあの町、思出さう。

序章-章なし
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積木の町 - 情報

積木の町

つみきのまち

文字数 277文字

著者リスト:

底本 日本児童文学大系 第二八巻

青空情報


底本:「日本児童文学大系 第二八巻」ほるぷ出版
   1978(昭和53)年11月30日初刷発行
初出:「新美南吉童話の世界―日本児童文学別冊」ほるぷ総連合
   1976(昭和51)年7月
入力:菅野朋子
校正:noriko saito
2011年1月4日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

青空文庫:積木の町

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