臨時急行列車の紛失
原題:THE LOST SPECIAL
著者:コナン・ドイル
りんじきゅうこうれっしゃのふんしつ
文字数:14,345 底本発行年:2001
はしがき
死刑を宣告されて今マルセイユ監獄に繋がれているヘルバルト・ドゥ・レルナークの告白は、私の信ずるところでは、どこの国の犯罪史を
一
千九百――年。
それは六月三日のことだった。
一人の旅客が――ルイ・カラタール氏という
カラタール氏は今日の午後、中部
駅長のブランド氏は
カラタール氏は、一
ところがカラタール氏が駅長室から出て行ったのと、ほとんど
はしがき
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臨時急行列車の紛失 - 情報
青空情報
底本:「「新青年」復刻版 大正10年(第2巻)合本2」本の友社
2001(平成13)年1月10日復刻版第1刷発行
初出:「新青年 第二卷 第四號」博文館
1921(大正10)年3月13日印刷納本
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記をあらためました。
その際、以下の置き換えをおこないました。
「或、或る→ある 如何→いか 何れ→いずれ 一層→いっそう 於て→おいて 於ける→おける 恐らく→おそらく 居る→おる 拘らず→かかわらず 斯く→かく 且つ→かつ 曽て→かつて 可成り→かなり 兼ね→かね 此→こ 斯う→こう 悉く→ことごとく 之→これ 然→しか 而→しか 併→しか直ぐ→すぐ 即ち→すなわち 凡て→すべて 其→そ 唯→ただ 唯今→ただいま 忽ち→たちまち 多分→たぶん 為め→ため 就て→ついて て居→てお て置→てお て見→てみ 何処→どこ 猶→なお 乍ら→ながら 成程→なるほど 筈→はず 甚だ→はなはだ 程→ほど 殆ど→ほとんど 正に→まさに 先ず→まず 又→また 迄→まで 間もなく→まもなく 若し→もし 以て→もって 勿論→もちろん」
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
※底本は総ルビですが、一部を省きました。
※底本中、混在している「セント・ヘレンス」「セント・ヘレン」、「ヘルバート」「ヘルバルト」はそのままにしました。
入力:京都大学電子テクスト研究会入力班(加藤祐介)
校正:京都大学電子テクスト研究会校正班(大久保ゆう)
2004年11月4日作成
2011年4月29日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
青空文庫:臨時急行列車の紛失