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お月さまいくつ

著者:北原白秋

おつきさまいくつ - きたはら はくしゅう

文字数:1,602 底本発行年:1985
著者リスト:
著者:北原 白秋
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序章-章なし

お月(つき)さまいくつ。

十三(じふさん)七(なな)つ。

まだ年(とし)や若(わか)いな。

あの子(こ)を産(う)んで、

この子(こ)を産(う)んで、

だアれに抱(だ)かしよ。

お万(まん)に抱(だ)かしよ。

お万(まん)は何処(どこ)へ往(い)た。

油(あぶら)買(か)ひに茶(ちや)買(か)ひに。

油屋(あぶらや)の縁(えん)で、

氷(こほり)が張(は)つて、

油(あぶら)一升(しよう)こぼした。

その油(あぶら)どうした。

太郎(たろう)どんの犬(いぬ)と

次郎(じらう)どんの犬(いぬ)と、

みんな嘗(な)めてしまつた。

その犬(いぬ)どうした。

太鼓(たいこ)に張(は)つて、

あつちの方(はう)でもどんどんどん。

こつちの方(はう)でもどんどんどん。 (東京)

この「お月さまいくつ」の謡(うた)は、みなさんがよく御存じです。 私たちも子供の時は、よく紅(あか)い円(まる)いお月様を拝みに出ては、いつも手拍子をうつては歌つたものでした。 この童謡は国国(くにぐに)で色色(いろいろ)と歌ひくづされてゐます。 然(しか)し、みんなあの紅(あか)い円いつやつやしたお月様を、若い綺麗(きれい)な小母(をば)さまだと思つてゐます。 まつたくさう思へますものね。

お月(つき)さんぽつち。

あなたはいくつ。

十三(じふさん)七(なな)つ。

そりやまだ若(わか)いに。

紅鉄漿(べにかね)つけて、

お嫁入(よめい)りなされ。 (伊勢)

※(ビュレット、1-3-32)

ののさまどつち。

いばらのかげで、

ねんねを抱(だ)いて、

花(はな)つんでござれ。 (越後)

序章-章なし
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お月さまいくつ - 情報

お月さまいくつ

おつきさまいくつ

文字数 1,602文字

著者リスト:
著者:北原 白秋

底本 日本の名随筆58 月

親本 北原白秋全集 第一六巻

青空情報


底本:「日本の名随筆58 月」作品社
   1987(昭和62)年8月25日第1刷発行
底本の親本:「北原白秋全集 第一六巻」岩波書店
   1985(昭和60)年6月
入力:土屋隆
校正:門田裕志
2006年9月21日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

青空文庫:お月さまいくつ

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