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青い眼の人形

著者:著者不明

あおいめのにんぎょう - のぐち うじょう

文字数:7,137 底本発行年:1924
著者リスト:
著者野口 雨情
親本: 青い眼の人形
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序章-章なし

童謡は童心性を基調として、真、善、美の上に立つてゐる芸術であります。

童謡の本質は知識の芸術ではありません、童謡がすぐに児童と握手の出来るのも知識の芸術でないからであります。

童謡が児童の生活に一致し、真、善、美の上に立つて情操陶冶の教育と一致するのも超知識的であるからであります。

本書は大正九年に発行した第一童謡集『十五夜お月夜さん』以後の作中からセレクトした第二童謡集であります。

金の星編輯部にて  雨情

[#改ページ]

赤い桜ンぼ

十と七つ

がん 雁 ならんだ

とをと七つ

七つならんだ

十と七つ

十と七つで

飛んで渡る

雁 雁 この町

啼いて通つた

啼き啼きならんだ

十と七つ

今夜どこまで

飛んで渡る

青い眼の人形

青い眼をした

お人形は

アメリカ生れの

セルロイド

日本の港へ

ついたとき

一杯涙を

うかべてた

「わたしは言葉が

わからない

迷ひ子になつたら

なんとせう」

やさしい日本の

嬢ちやんよ

仲よく遊んで

やつとくれ

かなかな

遠いお山の

序章-章なし
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青い眼の人形 - 情報

青い眼の人形

あおいめのにんぎょう

文字数 7,137文字

著者リスト:
著者野口 雨情

底本 定本 野口雨情 第三巻

親本 青い眼の人形

青空情報


底本:「定本 野口雨情 第三巻」未来社
   1986(昭和61)年3月25日初版第1刷
   1996(平成8)年5月31日初版第2刷
底本の親本:「青い眼の人形」金の星社
   1924(大正13)年6月発行
※本作品中には、身体的・精神的資質、職業、地域、階層、民族などに関する不適切な表現が見られます。しかし、作品の時代背景と価値、加えて、作者の抱えた限界を読者自身が認識することの意義を考慮し、底本のままとしました。(青空文庫)
入力:大野晋
校正:林 幸雄
2002年5月8日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

青空文庫:青い眼の人形

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