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夜叉ヶ池

著者:泉鏡花

やしゃがいけ - いずみ きょうか

文字数:27,679 底本発行年:1942
著者リスト:
著者泉 鏡花
底本: 泉鏡花集成7
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序章-章なし

場所  越前国大野郡鹿見村琴弾谷

時   現代。 ――盛夏

人名  萩原晃(鐘楼守)

百合(娘)

山沢学円(文学士)

白雪姫(夜叉ヶ池の主)

湯尾峠の万年姥(眷属)

白男の鯉七

大蟹五郎

木の芽峠の山椿

鯖江太郎

鯖波次郎

虎杖の入道

十三塚の骨

夥多の影法師

黒和尚鯰入(剣ヶ峰の使者)

与十(鹿見村百姓)

その他大勢

鹿見宅膳(神官)

権藤管八(村会議員)

斎田初雄(小学教師)

畑上嘉伝次(村長)

伝吉(博徒)

小烏風呂助(小相撲)

穴隈鉱蔵(県の代議士)

劇中名をいうもの。 ――(白山剣ヶ峰、千蛇ヶ池の公達)

[#改ページ]

三国岳みくにだけふもとの里に、暮六くれむつの鐘きこゆ。 ――幕を開く。

萩原晃はぎわらあきらこの時白髪しらがのつくり、鐘楼しょうろうの上に立ちて夕陽せきようを望みつつあり。 鐘楼は柱につたからまり、高き石段にこけ蒸し、棟には草生ゆ。 晃やがておもむろに段を下りて、清水に米をぐお百合ゆりの背後にく。

晃 水は、美しい。 いつ見ても……美しいな。

百合 ええ。

その水の岸に菖蒲あやめあり二三輪小さき花咲く。

晃 綺麗きれいな水だよ。

序章-章なし
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夜叉ヶ池 - 情報

夜叉ヶ池

やしゃがいけ

文字数 27,679文字

著者リスト:
著者泉 鏡花

底本 泉鏡花集成7

親本 鏡花全集 卷二十五

青空情報


底本:「泉鏡花集成7」ちくま文庫、筑摩書房
   1995(平成7)年12月4日第1刷発行
底本の親本:「鏡花全集 卷二十五」岩波書店
   1942(昭和17)年8月31日
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
※底本の編者による脚注は省略しました。
入力:門田裕志
校正:染川隆俊
2002年2月22日公開
2015年4月17日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

青空文庫:夜叉ヶ池

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