悲しき玩具
著者:石川啄木
かなしきがんぐ - いしかわ たくぼく
文字数:5,901 底本発行年:1912
著者リスト:
著者:石川 啄木
親本:
悲しき玩具
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序章-章なし
胸の
心にうかぶ何もなし。
さびしくも、また、眼をあけるかな。
途中にてふと気が変り、
つとめ先を休みて、今日も、
まだ起きてゐる
秋の夜ふけに。
遊びに
取り出して
走らせて見る
本を買ひたし、本を買ひたしと、
あてつけのつもりではなけれど、
妻に言ひてみる。
旅を思ふ
朝の食卓!
用のある人のごとくに
歩いてみたれど――
痛む歯をおさへつつ、
日が
冬の
いつまでも歩いてゐねばならぬごとき
思ひ
深夜の
なつかしき冬の朝かな。
湯をのめば、
手の
うっとりと
本の
序章-章なし
━ おわり ━
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